SUZUME-GUMI
雀組ホエールズ第17回公演
GREENFESTA2022参加作品
ARTS For The Future!2 申請作品
雀組ホエールズ旗揚げ10周年作品
演劇ポータルサイト「こりっち」
観たいランキング1位/観てきた評価ランキング1位
2022年2月17日~21日
池袋シアターグリーンBASE THEATER
「凪のように穏やかに」
作・演出 佐藤 雀
阪本浩之
棚橋幸代
辺見のり子
永井良
平賀絢子
横田友菜
赤沼正一
斉藤こず恵
「俺、あいつらを見捨てたんです」
自分を責めずにはいられなかった。自分の気持ちから逃げずにいられなかった。
あの大震災で失ったものと裏腹に、世間は感動を求め、正しい生き方を求めた。
あれから10年。俺は幸せになってはいけない。
しかし、この男には気付くことができない事実があった。
阪本浩之
棚橋幸代
辺見のり子
永井 良
平賀絢子
横田友菜
赤沼正一
斉藤こず恵
公演スケジュール
全8公演
2月17日(木) ーーーー/1900
2月18日(金) 1400/1900
2月19日(土) 1400/1830
2月20日(日) 1400/----
2月21日(月) 1400/1830
※上記は開演時刻です。受付開始45分前/開場は30分前となります。
※上演時間は100分の予定です。
料 金 (全日程指定)
前売販売券/¥4500(予約のみ)
VIP席券/¥6500(予約のみ・限定販売)
高校生割引/¥3000(証明書提示・予約のみ)
当日販売券/¥5500
中学生以下/無料(要予約・乳幼児はご相談ください)
※公演寄付金(1口10,000円から)のお願い。詳細こちらまで
※グリーンフェスタ当日割については劇場にお問い合わせください。
※雀贔屓対象公演です(キーホルダー持参の方に限る)
●皆様の感想(抜粋)●
●コロナ禍で久々の舞台観劇だった。 重いテーマでありながら爽やかさ、温かさ、次世代へのメッセージ、人間らしさが溢れていた。人の感情のキビ、人ごと感情、誰もが持っている正直さや弱さを今一度思いたい。 決して忘れてはならない。まだまだ終わってはいない。 私も被災地に参りました。まさに大きな手でむしり取られたようだった。誰のせいでもない。だからこそ被災地、被害者の壮絶な事実から目を背けてはならない。免れた私たちも被災者であっても向き合っていかなくてはならない。
●コロナ下での稽古等大変だったかと思います。そのような中、公演を行っていただきありがとうございました。人の感情にフォーカスした作品で色々考えさせられましたが、最後は前向きなメッセージを受け取れてエネルギーをもらえました!
●『死人に口なし』といいますが、震災で突然命を奪われた人たちは、明日も明後日も(3年・5年・10年後も・・)普通にやってくる前提で生きていた そのことを改めて思い出させてくれる構成が秀逸でした 欲を言えば、どんでん返しを知った後にもう一度、観劇の機会があれば・・なお楽しめたことでしょう コロナ禍での開催はご苦労が伴ったと思います 貴重な機会をありがとうございました 演者の皆様・スタッフの皆様に感謝申し上げます 映画もあるけど、役者さんの息遣い・間合いを目の前で見られる舞台は最高です 別の作品で、またお会いできることを楽しみにしています。
●震災から10年、やっと……まだ……どちらなのでしょう。佐藤雀様が、実際に足を運んで見に行かれた勇気、そして、それを受け止めようとした事。そして、今回の公演に繋げられた事、凄いと思いました。 私の知人が、実際に見て感じたことを子ども達に伝えないと、と言って被災地に足を運びました。でも、私はこわくて行けないまま……。 三途の川でバーサンが典子さんに言った言葉で、私も救われた気持ちになりました。
●ほか、多くの反響をいただきまことにありがとうございました。
スタッフ
作・演出/佐藤雀
技術監督・照明/林高士
舞台監督/川崎耕平
音響/木下勝哉
音楽/田中潤也
舞台美術/服部工
衣裳/高倉絵緒里
宣伝美術/手島アリサ・安藤理樹
映像技術/倉本和人
脚本協力/アイボリーヤマシタ
制作/岩間麻衣子
同盟/StoryDanceGroupTAO
企画・製作/雀組ホエールズ
※音響が藤井誠之から変更になりました
協力
寺子屋俳優訓練所
ステージハットリザウルス
戸田音響サービス
キャンパスシネマ
劇団夜想会
ダナウェイズ
アトリエうみ
劇団大人の麦茶
BQMAP
劇団Q+
ハンドレッド
一般社団法人 &Pets
ワルプルギス
政策支援合同会社
放課後デイサービスKOKOZO南青山
カルテットオンライン
カンフェティ
ネクステージ・観劇三昧
ARTS For The Future! 2
●山田勝仁様(演劇ライター)※フェイスブックより転載
昨日は池袋シアターグリーンBASE THEATERで雀組ホエールズ第17回公演「凪のように穏やかに」(作・演出=佐藤雀)
2年半ぶりの雀組ホエールズ。本作は旗揚げ10周年作品。「忘れてはいけないこと」がテーマ。
2011年、未曽有の災害となった東日本大震災。石巻の漁師・織部治一(阪本浩之)は妻・京子(棚橋幸代)と娘・未来(横田友菜)を津波で奪われる。石巻の記憶を振り払うように、東京で魚屋を営む先輩・杉浦友蔵(赤沼正一)、典子(辺見のり子)夫妻を頼り、移り住み、10年が過ぎる。
心のどこかでは妻と娘が生きているかもしれないと思いながら、彼女たちを見捨てたという自分を責める日々を過ごす治一。
そんな治一の背中を見て育った友蔵の息子・カケル(永井良)は、自分が生きる意味や夢を持つことができずもがいている。未来が生きていればカケルと同じ年頃だ。
魚屋の客、雨宮キヨコ(斉藤こず恵)と孫の真子(平賀絢子)はそんな彼らを温かく、時に厳しく見守る。
そして「京子と未来」もまた…。
そんなある日、妻娘を見捨てたという気持ちに整理をつけるため、治一は石巻に向かう。そしてそこである「事実」と向き合う。
もうすぐ震災から11年。何年経とうが、傷ついた心は癒せはしない。亡くなった人を思う気持ちは変わらない。
舞台で起こる優しい人々の「奇跡」の物語は今の殺伐とした世相に挑戦するファンタジー。
弱者に寄り添う佐藤雀の真正直なヒューマンな視線こそ今の時代に必要なものだろう。
無骨だが心根の優しい治一を演じた阪本、相変わらずキュートな棚橋幸代、ゲストの斉藤こず恵(キャスト表を見るまで気が付かなかった!)ほか出演者のアンサンブルも抜群。
コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業