
SUZUME-GUMI
雀組ホエールズ第18回公演
「横浜ヶ国」
作・演出:佐藤 雀
2025年12月10日~14日
赤坂RED/THEATER
太平洋戦争で無条件降伏を受入れた日本は独立国とは名ばかりの米国の傀儡国である。また「戦後100年目の2045年に日本が米国に吸収される」ことも決定事項として密約されている。これまでも日本の国政を動かしてきたのは永田町ではなくホワイトハウスだったが、戦後80年を機に米国が俄かに動き始めた。そうとは知らず永田町の腐敗に憤った横浜市長・二俣川たか子は、横浜市を日本から独立、横浜国建国の狼煙を上げる。時の総理大臣がそれを許せば日本が米国に反逆したと思われかねない・・・。国とは何か、独立とは何か、そしてひとの幸せとは何か。雀組ホエールズが「政治」をテーマにあくまでもフォクションですが、大まじめにふざけます。
青春ノベルズ「ギソク陸上部」
山下白(企画・原案)/舟崎泉美(著)


「正邪善悪にこだわる雀組に期待」
敵と戦って勝つか負けるか。愛が実るかどうか。ドラマのテーマは二千年前から、この二つしかなかった。要するにすべての動物が持つ生存本能(食欲)と、種族保存本能(性欲)である。ところが他の動物には無縁の〔正邪善悪〕に、人類だけがこだわるのはなぜか?〔正邪善悪〕を決めるのは誰か。雀組ホエールズはこの第三極に取り組んでいる。
無分別な文明の進歩が、どんどん早回しになり、原子力や遺伝子をいじくるに至った人類は、絶滅の危機に瀕している。動物の中でもっとも愚かなのは人類に違いない。雀組ホエールズの挑戦に注目し、こわごわ期待している。
ジェームス三木(作家・演出家)
「新たな常識を生み出してしまうかも」
世の中いつの世も思うようにはままならないもの。学校ではもっと大きな夢を持てと教えられ、社会に出ればもっと現実を見ろと言われ、そして人はいつの間にか夢と現実の壁を作ってしまう。
だからといって世の中の歯車のひとつになってしまえば楽かと言えばそうでもなく、鬱々として日々感じる不満を一体どこへぶつければいいのかも分からない。そんな世間の常識に迎合できない人々にとって「雀組ホエールズ」は希望の星です。
常識とは所詮数十年、数百年前に誰かが創ったものだと思えば、今日新たな常識を生み出しても良いのでは・・・。そんな未知の可能性を感じる「雀組ホエールズ」に声援を送ります。今日も酒脱、奇想天外、そして常識に囚われない妥協のない芝居を!がんばれ「雀組ホエールズ」
榎木孝明(俳優)